最高速度は325km/h超!フェラーリは2009年7月28日、V8エンジン搭載の新型ミッドシップスポーツカー「フェラーリ458イタリア」を、9月のフランクフルトモーターショーで発表すると明らかにした。車名の「458」はエンジン排気量が4.5L、気筒数が8を示すフェラーリ伝統のネーミングだ。
エンジンは新開発の4499cc V8で、ガソリンを直接シリンダー内に噴射する直噴システムによって、12.5:1と高い圧縮比を実現した。最高出力425kW(570馬力)/9000rpm、最大トルク540Nm(55kgm)/6000rpmを発生。低回転域でも力強く、3250rpmで最大トルクの80%以上を発揮する。F430の4.3L V8の最高出力490馬力/最大トルク47.4kgmと比べると、出力・トルク共に約16%向上した。
トランスミッションは、変速時のトルク切れが少なく高効率の7速デュアルクラッチ式を採用。0-100km加速は約3.4秒未満、最高速度は325km/h超と発表された。また直噴システムの採用で燃費も向上し、公称値は13.7L/100km(複合サイクル)、日本式表記では7.3km/Lと同クラスで最高値を達成している。
ボディーサイズはF430と同等、進化した電子制御システム
デザインを担当したのは、これまでも多くのフェラーリを手がけてきたピニンファリーナ。上部に長く伸びた縦長のヘッドライトや、大きく盛り上がった前後フェンダーが個性的だ。ボディーサイズは全長4527×全幅1937×全高1213mmと、F430の4515×1923×1215mmよりわずかに大きくなった程度で、乾燥車重は1380kgとF430の1450kgよりも軽い。
サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンク方式。電子制御デフ「E-Diff」と、トラクションコントロール「F1-Trac」を統合して同一のエンジンECUで制御し、従来モデルと比べてコーナーを抜ける際の縦方向の加速が32%向上した。
458イタリアは、現行のV8ミッドシップスポーツカー「フェラーリF430」の後継モデルという位置付けだ。フェラーリのV8モデルにはもう1モデル、09年発売のFRで2+2シーター、電動収納式メタルルーフを持つカブリオレの「フェラーリ カリフォルニア」がある。2シーターでサーキット走行も視野に入れた458イタリアに対し、カリフォルニアはマルチユースに使える実用的なクーペと、異なる性格付けがされている。
posted by YOUICHI at 14:24|
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