
成田長親
『強き物が強気を呼んで果てしなく強さを増していく一方で、弱き物は際限なく虐げられ、踏みつけにされ、一片の誇りを持つことさえも許されない。小才のきく者だけがくるくると回る頭でうまく立ち回り、人がましい顔で幅をきかす。さらば無能で、人が良く、愚直なだけが取り柄の者は、踏み台となったまま死ねというのか。』
『それが世の習いと申すのなら、このわしは許さん』
総大将・成田長親は、領民から『のぼう様』と呼ばれ、泰然としている男。
智も仁も勇もないが、しかし、誰も及ばぬ『人気』があった!
とてつもない将器の持ち主。
いまの時代、自分さえ良ければいいと思う奴らが山ほどいるが、こんな志の男もいる事を信じたい…





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